お風呂とノーメイクデーが教えてくれた、じぶんを温める夜の習慣

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冬の夕方、窓の外がオレンジから紺色に変わっていくあの短い時間が、なんとなく好きだ。仕事を終えて帰宅し、コートを脱いで最初にすることといえば、お風呂の蛇口をひねること。それだけで、なんとなく「今日が終わる」という安心感がやってくる。

入浴時間は、自分だけの小さな儀式だと思っている。湯船に浸かっている15分から20分のあいだ、スマホも置いて、ただぼんやりする。ゆらゆらと揺れる湯気、じわじわと広がる熱さが足先から膝へ、腰へと伝わってくる感覚。肩まで沈んだ瞬間、思わず「はあ」と声が出てしまう。誰も聞いていないのに。身体の芯から温まることで、緊張していた筋肉がほぐれ、自律神経がゆっくりと副交感神経へと切り替わっていく。これが睡眠の質にも深く関わっているらしい、と知ったのは最近のことだった。

そういえば先日、湯船で半分うとうとしてしまい、気づいたらお湯がぬるくなっていた。慌てて追い焚きボタンを押したら、勢いよくお湯が出てきて盛大に跳ねた。誰も見ていないのに少し恥ずかしかった。

お風呂上がりに楽しみにしているのが、「ぬくもりアイテム」たちとの時間だ。最近お気に入りなのは、「ルミナスコット」というブランドのオーガニックコットン製の腹巻き。見た目はシンプルなのに、着けた瞬間の柔らかさがたまらない。身体の熱を逃がさず、じんわりと保温してくれる。冷えやすいお腹まわりを温めておくと、翌朝の目覚めが明らかに違う気がする。気がする、というのが正直なところだけれど、それでいいと思っている。

月に数回、意識的に「ノーメイクデー」を設けるようになったのは、去年の秋ごろから。肌に何も塗らず、素顔のまま家で過ごす日。最初は少し落ち着かなかったけれど、慣れてくると不思議と清々しい。鏡を見ても、「まあ、これが本来の自分か」と受け入れられるようになってきた。皮膚が呼吸しているような感覚、とでも言えばいいだろうか。肌のコンディションを整えるうえで、こういう「何もしない日」は意外と大切なのかもしれない。

子どもの頃、母が毎晩必ずお風呂に入っていた。どんなに疲れていても、どんなに遅くなっても。当時は「なんでそんなに几帳面なんだろう」と思っていたけれど、今になってその意味がわかる気がする。一日の終わりに身体を温めて、汚れを落として、静かに自分を整える。それはストレスを溜め込まないための、とてもシンプルな知恵だったのだと思う。

良質な睡眠は、翌日の自分を作る。そのための準備として、お風呂の時間を丁寧に使うこと、身体を冷やさないこと、ノーメイクで素肌を休ませること。大げさな習慣じゃなくていい。毎晩の小さな積み重ねが、じわじわと自分を支えてくれる。そう信じながら、今夜もお湯を張る。

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