成人の水分量は体重の約60%、乳幼児は70~80%、高齢者は約50%と言われ、食物や飲料から摂取する量と不感蒸泄から失われる量が、常時一定に保たれています。しかし、発汗で排泄量が増加した場合、摂取量を増加しなければ体内水分量は維持できず、血液を含む体液が濃縮し、神経症状や血栓を生じやすくなります。
発汗が予想される屋外作業・入浴・運動・睡眠の前後には必ず水分を補給しましょう。水分は水や麦茶をおすすめします。糖分を含む飲料は水分吸収率を悪くし、紅茶やコーヒーないのカフェインは利尿作用があり排泄量を増加させます。アルコール飲料は摂取以上の水分を排泄するため水分とは考えません。特に激しい運動時には、ミネラルなどが含まれているスポーツ飲料も必要になります。なお、寒暖差やのどの渇きを感じづらい高齢者、体温調節や言語表現が未熟な乳幼児は、周囲が十分注意してこまめな水分補給をサポートしましょう。
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