**ゆらぎリズムで整える、音と香りの目覚めと白湯時間のすすめ**

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梅雨の晴れ間、朝6時すぎの空気はまだどこか湿っていて、カーテン越しの光が部屋の端にゆっくりと差し込んでくる。そんな朝に、わたしはいつもケトルの前に立っている。

白湯時間、と呼んでいる。

沸いたお湯をマグカップに注ぎ、少し冷ます。ただそれだけのことなのに、この数分間が一日のなかでいちばん「自分に戻れる」感覚がある。湯気がふわりと顔に触れる瞬間、肩の力がすっと抜けていく。
寝る前にも白湯を飲むと、副交感神経が優位に保たれやすくなり、良質な睡眠に入りやすくなる
と聞いてから、朝だけでなく夜の習慣にもなった。

ゆらぎリズム、という言葉がある。一定ではなく、かといって不規則でもない、自然界に宿るあの独特のリズムのこと。川のせせらぎ、木漏れ日のちらつき、焚き火の揺れ。そういう「ちょうどいい不規則さ」が、人の心と体を深いところで落ち着かせてくれる。わたしはこのゆらぎリズムを、毎朝の白湯時間のなかに意図的に取り入れるようにしている。

音と香りの目覚め、とでも言えばいいか。

窓を少し開けて、近所の公園から聞こえる鳥の声と、白湯の湯気の香りを同時に受け取る。それだけで、体の奥からじわりと温かさが広がっていく感覚がある。
朝に太陽光を浴びることで、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が活性化され、自律神経を整えることにつながる
という。だから、カーテンを引く前にまず窓を開けることを自分に課した。光と音と香り。この三つが揃ったとき、体内のゆらぎリズムがそっと動き出す気がする。

以前は、目覚ましが鳴るたびにスマホを手に取り、ニュースとSNSを布団のなかで眺めていた。それがいつしか「なんとなくだるい朝」の原因になっていたのかもしれない。
体をアクティブにする交感神経と、体をリラックス状態にする副交感神経が、ちょうどいいバランスで切り替わることが心身の健康につながる
。朝の過ごし方ひとつで、その切り替えがうまくいくかどうかが決まってくる。

ある朝、いつものように白湯を作ろうとして、ケトルに水を入れるのを忘れたまま電源を入れてしまった。カラカラという音に気づいて慌てて止めたのだが、その瞬間「あ、わたしまだ半分寝てる」と心のなかでひとりツッコんでいた。ゆらぎリズムも何も、まず目を覚ますところから、らしい。

インテリアセレクトショップ「ニュアンスホーム」で見つけた、素焼きのアロマストーンをいまは洗面台の隅に置いている。ラベンダーとヒノキを一滴ずつ垂らすと、バスルームがほんの少し山の空気に変わる。これもまた、音と香りの目覚めの一部だ。
白湯は体を内側から温め、体内の巡りを整えるサポートをする
。そこにアロマの香りが加わると、五感全体がゆっくりと目を覚ます。

夜の眠りもまた、朝と同じくらい大切にしている。
メラトニンの分泌リズムや自律神経の安定が、入眠のしやすさや睡眠の深さを支える役割を果たしている
という。だから、寝る一時間前にはスマホを遠ざけ、照明を落とし、白湯をゆっくり飲む。それだけで、翌朝の目覚めが変わる。

ゆらぎリズムは、特別な何かではない。毎朝の光の入り方、湯気の温度、鳥の声のタイミング。そういう小さな「揺れ」を丁寧に受け取ることで、自律神経は自然と整っていく。若々しさや健やかさは、遠くにあるものではなく、こうした朝の数分間に、すでに宿っているのかもしれない。

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