**眠れない夜に気づいたこと。ストレッチ・深呼吸・ゆる筋トレが、わたしの夜を変えた話**

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梅雨の終わりかけ、夜の11時すぎ。窓の外からかすかに雨の匂いがしていた。湿った空気が部屋に漂い、エアコンの風がカーテンをそっと揺らす。そんな夜に、わたしはまたベッドの上で天井を見つめていた。疲れているのに、眠れない。

思えば、それが続いていた。

仕事終わりにスマホを眺め、気づけば深夜。横になっても頭だけが妙に冴えていて、体は重いのに心がざわついている。「これ、自律神経が乱れてるやつだな」と薄々わかっていながら、何もしてこなかった。

転機は、ある夜の小さな気まぐれだった。

ベッドの脇にヨガマットを広げて、ただ寝転んでみた。特に目的もなく、腕を上に伸ばして、背中をゆっくりと床に預ける。そのとき初めて、自分がどれだけ体をこわばらせていたかに気づいた。肩が、首が、背中が、まるで長い間ぎゅっと握りしめていた拳のように、硬くなっていた。

ゆっくりとした動作で筋肉を伸ばす「静的ストレッチ」には、心拍数や血圧を下げ、副交感神経の働きを活発にするという効果がある。
それを知ったのは後からだったけれど、あの夜のわたしの体はすでに、それを求めていたのかもしれない。

ストレッチを始めて、次に意識するようになったのが深呼吸だ。
息を吐くときには副交感神経が優位になると考えられており、呼吸のリズムにあわせて自律神経も切り替わるような仕組みがある。
鼻からゆっくり吸って、口からそっと吐く。たったそれだけのことが、こんなにも体を変えるとは思っていなかった。深呼吸をするたびに、肩のあたりがじんわりと温かくなっていく感覚がある。

ここで少し、笑える話をひとつ。

深呼吸の練習を始めた最初の夜、「吸って〜、吐いて〜」と意識しすぎるあまり、逆に過呼吸気味になってしまった。体を整えようとして、むしろ体がパニックになるという、なんとも本末転倒な出来事。あのときの自分に「もっと力を抜いて」と言ってあげたい。

ストレッチと深呼吸に慣れてきたころ、もう一つ取り入れたのがゆる筋トレだ。
日中に体を動かして適度な疲れを感じると、寝つきが良くなり夜中に目を覚ます頻度が少なくなるといわれる。
激しい運動ではなく、壁に手をついてのスクワットや、仰向けで足を上げるだけの簡単なもの。それでも翌朝、体の芯からほぐれたような感覚があった。

この三つのルーティンを続けるようになってから、眠りの質がじわじわと変わってきた。
毎晩おおよそ同じ時刻に繰り返すことで、人の体は「そろそろ休む時間」と学習していく。
体を温めてから動かし、深呼吸で神経を鎮める。その流れが、今ではすっかり夜の儀式になっている。

愛用しているのは、ウェルネスブランド「ソラニテ」のアロマウォーマー。ラベンダーとヒノキを混ぜた香りが部屋に広がると、体が自然と「休む準備」に入る気がする。五感を整えることが、自律神経の調整にもつながっているのだと、今は素直に信じている。

若々しくいたいとか、美しくありたいとか、そういう気持ちはある。でも、その土台にあるのは、やっぱり「よく眠れているかどうか」だと思う。
良質な睡眠は、自律神経の乱れや疲労の蓄積を防ぐためにも欠かせない。

梅雨の夜に始めた小さな習慣が、今夜も静かにわたしを眠りへと連れていく。

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