「感じたことメモ」からはじまる、わたしの自律神経ととのえ方

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ある夏の朝、午前6時すぎ。カーテンの隙間からオレンジ色の光がするりと差し込んで、床に細長い縞模様をつくっていた。

その光を見た瞬間、ふと思ったのだ。「最近、ちゃんと眠れているかな」と。

そこでわたしは一冊のノートを手に取った。名前をつけるなら、「感じたことメモ」。その日の朝に感じたこと、身体の声、気持ちのゆらぎ——なんでもないことをただ書き留めるだけのノートだ。日記でも手帳でもない、もっとゆるくて、もっと正直なもの。書き出してみると、「なんとなく眠りが浅い」「夜中に目が覚める」「朝の目覚めがすっきりしない」という言葉が次々と並んだ。

自律神経は交感神経と副交感神経によって構成され、日中は活動モード、夜間はリラックスモードへと切り替わる。しかし、ストレスや不規則な生活リズムによってそのバランスが乱れると、睡眠の質が低下しやすくなる。
ノートに書いた言葉たちは、まさにそのサインだったのかもしれない。

思い返せば、子どもの頃、祖母の家で飲んだ「ゆずほうじ茶」の温かさが忘れられない。湯気がほんのり顔にかかって、なんとも言えない安心感があった。あの感覚こそが、身体を内側から温めるということだったのだと、今になってようやくわかる気がする。

そこからわたしは「自分への問い合わせ」をはじめた。自分への問い合わせとは、自分の身体や気持ちに「今日はどう?」と静かに聞くこと。大げさな瞑想でも、むずかしいマインドフルネスでもない。ただ、感じたことをそのまま受け取る時間。夜、お気に入りのブランド「ネルシェ」のリネンブランケットに包まりながら、今日一日の自分を振り返る。それだけで、少しだけ副交感神経に切り替わる感覚がある。

ちなみに、ある夜の「感じたことメモ」にはこう書いてあった。「ゆずほうじ茶を飲みながらメモを書いていたら、うっかり湯気でメガネが曇って、一文字も見えなくなった」。——われながら間が抜けているが、そのときの笑いが、なんだかとても心地よかった。ストレス解消って、案外こういうところにあるのかもしれない。

朝起きてすぐに太陽の光を浴びることは、自律神経を整えるのに大きな効果がある。日光を浴びることで体内時計がリセットされ、気分を前向きにするセロトニンの分泌が活発になる。
だから最近は、起き抜けに窓を開けて、朝の光と空気を五秒だけ吸い込むことを習慣にしている。鼻をくすぐる夏草のにおい、遠くで鳴く蝉の声、足の裏に伝わるフローリングのひんやりとした感触。その五秒が、一日のはじまりを変えてくれる。

そしてもうひとつ、わたしが大切にしているのが「ゆる予定づくり」だ。ゆる予定づくりとは、完璧なスケジュール管理ではなく、「今週、これだけできたらいい」という小さな目標を、ふんわりと書き留めること。「月曜の夜にお風呂でゆっくりする」「木曜は早めに布団に入る」——それだけでいい。
不規則な生活習慣や過度の疲労、ストレスがかかり続けると、自律神経が乱れて睡眠の質が低下しやすくなる。
だからこそ、予定を「ゆるく」組むことで、身体に無理をさせない日をあらかじめ作っておく。

感じたことメモ、自分への問い合わせ、ゆる予定づくり。この三つは、どれも特別な道具も知識もいらない。ノート一冊と、自分の身体への小さな敬意があれば十分だ。

若々しくいたい、美しくありたい——そう思うなら、まず夜の自分を大切にすること。
体調を回復するために最も大事なのは、睡眠と言っていい。
身体を温め、自律神経をととのえ、深い眠りに落ちる夜を積み重ねることが、翌朝の顔色に、声のトーンに、確かに現れてくる。

今夜も、ゆずほうじ茶を淹れようと思う。今度はメガネを外してから。

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