「感じたことメモ」が、わたしの眠りと体を変えた話

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四月の夕暮れ時、窓の外からぬるい風がそっと入ってきた。桜はもう散っていて、かわりに若葉の香りがふわりと鼻をかすめる。その瞬間、なんとなくペンを手に取っていた。

「今日、風がやさしかった」

たったそれだけを、小さなノートに書き留めた。これが、わたしの「感じたことメモ」のはじまりだった。

きっかけは些細なことだった。最近、朝起きても体が重い。夜は疲れているはずなのに、なかなか眠れない。布団の中で天井を見つめながら、頭だけがぐるぐると動いている。そんな日が続いていた。
ストレスや緊張が続くと交感神経が優位になり、夜になっても副交感神経への切り替えがうまくいかないことがある。
まさにそれが、わたしの体に起きていたのかもしれない。

そんなとき、ふと思い立ったのが「自分への問い合わせ」だ。今日の自分はどんな状態だったか。何を感じて、何に疲れていたのか。難しいことは何もいらない。ただ、その日に感じたことをメモするだけ。夜の入浴を済ませ、ほんのり温まった体でノートを開く。お気に入りの「ルームランプ ニュアンス」という間接照明のオレンジの光の下で、ゆっくりとペンを走らせる。
「さあ、そろそろ寝るから日記を書こう」と行動に移すと、デジタル機器のない静かで穏やかな時間が生まれる。副交感神経が優位になり、気持ちが落ち着く。
本当にそうで、書いているうちに、肩のあたりがじんわりとほぐれていく感じがした。

ちなみに最初のころ、うっかり「今日の感じたこと」ではなく「明日のToDoリスト」を書きはじめてしまったことがある。気づいたら予定でノートが埋まっていて、自分でも少し笑ってしまった。それはそれで悪くないのだけれど、やっぱり「感じたことメモ」は感情の記録であってほしい。

もうひとつ、このメモと一緒に始めたのが「ゆる予定づくり」だ。翌日の流れをざっくりと、でもゆるく描いておく。「朝ごはんはあったかいものにしよう」「夜は早めにお風呂へ」。それだけで、体が次の日の準備を始める気がする。
夜更かしや睡眠不足が続くと体内時計がずれてしまい、自律神経も乱れやすくなる。
だからこそ、夜のルーティンをゆるやかに整えることが、翌朝の軽さにつながっていく。

体を温めることも、意識するようになった。冷えた体は交感神経を刺激しやすく、眠りを浅くする。
夜は心身のスイッチを切り替え、ゆっくり休息する時間として、就寝前の軽いストレッチや深い呼吸でリラックスすることが大切だ。
湯船に浸かりながら、今日感じた小さなことを頭の中で整理する。あの人がくれたあたたかい言葉、夕方の空の色、コーヒーの香り。それらをメモに落とすことで、頭の中がすっきりと静かになっていく。

「感じたことメモ」は、自分の内側に問いかける時間だ。
自律神経と睡眠は密接に関係しており、意識的にリラックスする時間を作ることが、良質な睡眠にとって重要だ。
大げさな習慣じゃなくていい。ただ、今日の自分に「どうだった?」と聞いてあげるだけで、体はちゃんと答えてくれる。

若々しく、健やかでいたいと思うなら、まず夜の過ごし方を見直してみてほしい。温かい体と、静かな心と、小さなメモ帳。そのみっつが揃ったとき、眠りはきっと、もう少し深くなる。

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