「感じたことメモ」が教えてくれた、身体を温めてぐっすり眠るための小さな習慣

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五月の朝は、思ったよりも早く光が差し込んでくる。カーテンの隙間からうっすら白んだ空気が部屋に滑り込んで、まだ眠い目をこじ開けられる感覚——そんな朝に、わたしはここ最近、ひとつの習慣を始めた。それが「感じたことメモ」だ。

難しいことは何もない。起き抜けに感じたこと、身体の状態、ちょっとした気分の揺れ。それをスマホのメモではなく、あえて紙のノートに走り書きする。インテリア雑貨ブランド「ルームリーフ」で買った、くすんだグリーンの表紙のノートに。ペン先が紙に触れるときのかすかな摩擦音が、朝の静けさにちょうどよく溶けていく。

書いているうちに気づいたことがある。「最近、手足が冷たいまま朝を迎えている」「夜中に何度か目が覚めた気がする」——そういう小さなサインを、今まで見過ごしていたのだ。

2026年は、一時的にデジタル環境から離れて「内省の時間」を持つことが注目されている
という話を読んで、なるほどと思った。感じたことメモは、まさにその実践かもしれない。スマホを閉じて、自分の身体と静かに向き合う時間。それだけで、自律神経の調整にもつながっていくような気がしている。

自分への問い合わせ、という言葉がある。自分の内側に「今日の調子はどう?」と問いかける行為のことだ。これが意外と難しい。忙しい日々の中では、自分の身体の声よりも、外からの情報や通知の音のほうがずっと大きく聞こえてしまう。感じたことメモを書くようになってから、ようやくその声が少しずつ聞こえてきた気がする。

冷えは、万病の入り口ともいわれる。とくに夜、身体が十分に温まらないまま眠ると、深い眠りに入りにくくなる。良質な睡眠のためには、寝る前に手足の末端まで血流を届けることが大切で、そのためにお風呂にゆっくり浸かったり、温かい飲み物を一杯飲んだりする習慣が助けになる。わたしの場合は、寝る一時間前にしょうが入りのほうじ茶を飲むようにしている。ほのかに甘く、土っぽい香りが鼻をくすぐって、それだけでほっと肩の力が抜けていく。

ある夜、ソファでうとうとしながらそのほうじ茶のカップを持ったまま、うっかり半分こぼしそうになった。慌てて起き上がったものの、中身は奇跡的にセーフ。ただ、自分が思っていたより眠かったのだという事実だけが残った。それもまた、身体からの正直なサインだった。

ストレス解消という言葉は、なんだか大げさに聞こえるけれど、実はとても地味なところから始まる。感じたことメモを書く、自分への問い合わせをする、そしてゆる予定づくりをする。ゆる予定づくりとは、がっちり詰め込んだスケジュールではなく、「今日はお風呂を少し長めに」「明日は早めに灯りを落とす」くらいの、ゆるやかな見通しを立てること。それだけで、一日の終わりに向けて身体がちゃんと準備を始めてくれる。

いつまでも若々しく、健やかでいたい。そのために何か特別なことをしなければと思いがちだけれど、まずは毎晩ちゃんと眠れているか、身体が冷えていないか——そこに目を向けることが、実はいちばんの近道なのかもしれない。感じたことメモは、そのための小さくて大切な窓口だ。今夜も、くすんだグリーンのノートを開いて、今日の自分に「お疲れさま」と書いてみようと思っている。

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