体の「リセット解除」が、今日からの自分を変える。自律神経・デトックス・良質な睡眠のはじめ方

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五月の夕暮れ、仕事を終えてマンションのエレベーターに乗り込んだとき、ふと自分の顔が鏡に映った。なんだか疲れている。いや、疲れているというより、どこか「止まったまま」のような顔をしていた。体は動いているのに、どこかの回路が凍りついたまま、ずっとそのままになっている感じ。それが「リセット解除」という言葉に出会ったきっかけだった。

最近、SNSやウェルネス系のブログでじわじわ広がっているこの言葉。単なるリフレッシュとは少し違う。「リセット」ではなく「リセット解除」——つまり、止まってしまった体と心の機能を、もう一度ちゃんと動かし始めること。
現代は情報量の多さ、仕事の緊張、運動不足、夜更かしなどで交感神経が優位になりやすい環境で、副交感神経に切り替えるきっかけを生活の中に用意することが、自律神経を整える近道になる
と言われている。まさにその「きっかけ」こそが、リセット解除の正体なのかもしれない。

わたしが最初に試みたのは、お風呂だった。
38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分ほどゆっくり浸かることで、体の深部体温が上がり、お風呂から出た後に体温が下がっていく過程で自然な眠気が訪れる。
そのことを知ってから、シャワーで済ませていた夜をやめた。近所のドラッグストアで「ヴェルデノワール」というハーブ系の入浴剤を見つけて、ラベンダーとカモミールの香りが浴室に広がるのを、目を閉じてただ感じた。湯気が頬に触れる感覚、静かな水音、肩まで沈んだときのじんわりとした温かさ。体の芯からほぐれていくのがわかった。

ちなみに、最初の夜は湯船の中でうっかりスマホを確認しようとして、手が届かないことに気づいてしばらくキョロキョロしてしまった。完全に「デジタル断ち」に失敗しかけた自分に、心の中でそっとツッコんだ(スマホ、持ち込んでないじゃん、と)。

スマートフォンやパソコンの画面から出る強い光は脳を刺激して交感神経の活動を優位にさせるため、寝る直前までスマートフォンを見ていると、身体がなかなか副交感神経に切り替わらず、眠りが浅くなりやすい。
デトックスというのは、体だけの話ではない。情報の毒素を手放すことも、立派なデトックスだ。
デジタルデトックスは、情報に追われる日常をリセットし、人とのつながりや自分自身の時間を取り戻すための習慣として注目されている。

そして、もうひとつ大切にしたいのが睡眠の質。
自律神経の働きが乱れて覚醒力と睡眠欲求のバランスが崩れると「就寝時刻が後ろにずれる」「日中に強い眠気が出る」などの影響がみられ、社会生活にも支障をきたす可能性がある。
若い頃は「寝れば回復する」と信じて疑わなかったけれど、今はそれだけでは足りないと感じる。良質な睡眠は、ただ横になることではなく、
身体の回復、記憶の統合、感情の調整に重要な役割を果たすプロセス
なのだ。

自分にご褒美を与えるとき、つい「食べる・買う」に走りがちだけど、本当のご褒美は「ちゃんと眠れる夜」かもしれない。
朝起きたら太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされると言われているため、なるべく毎日決まった時間に起き、決まった時間に寝ることで体内時計の乱れを解消しよう。
毎朝、カーテンを開けて光を浴びる。それだけで、体の奥にある何かがゆっくりと動き出す気がする。

リセット解除は、特別なことではない。お風呂に浸かること、スマホを置くこと、朝の光を受けること。小さな習慣が積み重なって、止まっていた体の回路が、少しずつ、確かに動き始める。あの夕暮れのエレベーターで見た顔が、今は少しだけ違う表情をしている気がする。

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