体を温めて、眠りを整えて。今日からはじめる「ゆる自分ケア」のすすめ

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朝、カーテンの隙間から差し込む光が畳の上に細長い線を描いていた。まだ少し肌寒い春先の朝のこと。ぼんやりと目が覚めて、「なんか、疲れが抜けてないな」と感じながら布団の中でスマホを眺めていた。それがここ最近の自分のルーティンになっていた。

そのとき、ふと思い立って「感じたことメモ」をつけはじめた。大げさなものじゃない。手帳の端っこに、「今日の体の感覚」をひとことだけ書く、それだけ。「足先が冷たい」「肩が重い」「なぜかソワソワする」。書いてみると、意外なほど自分の体が正直に語りかけてくることに気づく。

体の冷えって、じわじわと気づかないうちに積み重なるものらしい。足先や手先が冷えていると、自律神経のバランスが崩れやすくなる。結果として、眠りが浅くなったり、気持ちが落ち着かなくなったりする。これは私自身が体験してきたことでもある。子どもの頃、冬になると決まって寝つきが悪くなって、母親に「靴下はいて寝なさい」と言われていたのを思い出す。あのころは意味がわからなかったけど、今になってようやく腑に落ちる。

最近、「ゆる予定づくり」というものを試している。びっしりとスケジュールを埋めるんじゃなくて、「今週のどこかで湯船につかる」「ちょっと早めに布団に入る」くらいの、ゆるい目標を立てる。これが意外といい。完璧にやろうとしないから、続けられる。

湯船につかると、体の深部からじんわりと温まる感覚がある。お気に入りは「ハーバルムーン」という入浴剤で、ラベンダーとヒノキを混ぜたような香りがして、浴室がほんのり森の中みたいになる。最初に試したとき、分量を間違えてお湯が薄紫になりすぎてしまい、「これ、温泉じゃなくて魔法陣では?」と心の中でつぶやいた。でも、そのまま入ったら案外よかった。

「自分への問いかけ」も、じつは大切だと思う。「最近、ちゃんと眠れてる?」「体が冷えてないかな?」と、自分自身に問いを向ける習慣。他人には気を配るのに、自分のことは後回しにしてしまいがちだから。

良質な睡眠は、美しさや若々しさとも深くつながっている。眠っている間に体は修復され、ホルモンバランスも整う。ストレスを上手に手放しながら、体を温めて眠りに入る。それだけで、朝の目覚めがちょっと変わってくる。

難しいことは何もいらない。今夜、少しだけ早く湯船に入って、手帳の端に「今日の体の感覚」を書いてみる。それが、自分をいちばん大切にする、ゆるやかなはじまりかもしれない。

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