眠りを、もっと丁寧に。今夜から始める「睡眠ルーティン」で自律神経を整える

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夜の10時を少し過ぎたころ、キッチンでお湯を沸かしながら、ふと気づいた。今日も一日、頭がフル回転のままだった、と。画面の光、通知の音、誰かの言葉が何度も脳内でリプレイされる。体はもう眠りたいのに、頭だけがまだ昼間の続きを走っている——そんな夜が、続いていた。

リラックスして脳が副交感神経優位になると、自然と体の筋肉がゆるみ、眠りも深くなる。
これは知識として知っていても、実際に「どうやって切り替えるか」がわからなくて、ずっと後回しにしていた。

そこで試してみたのが、「睡眠ルーティン」だった。

まず変えたのは、入浴のタイミングと温度。熱めのお湯が好きだったけれど、
就寝前の入浴温度が高すぎると脳の温度が下がりにくくなり、寝つきが悪くなる可能性がある
と知ってからは、38〜40度くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かるようにした。最初は「これで温まってるの?」と半信半疑だったのだが、湯船から上がると、じわりと手足の先まで温かくなっていて、自分でも驚いた。体を芯から温めることで、末端の血管が開き、体温がうまく放散されて眠気が訪れやすくなる。これが、自律神経の調整につながる最初の一歩だった。

お風呂上がりには、アロマディフューザーをつける。使っているのは「ソワレ・ノワール」というブランドのラベンダーとシダーウッドをブレンドしたオイルで、木の落ち着いた香りが部屋にふわりと広がる。ほんの少し照明を落とすと、それだけで部屋の空気が変わる。視覚と嗅覚から、脳に「今日はもう終わりにしていいよ」と伝えるような時間だ。

寝る1〜2時間前から部屋の照明を落とし、寝るときには部屋を真っ暗にするとよい。
スマートフォンの画面から発せられるブルーライトはメラトニンの分泌を抑制するため、できるだけ画面から離れることも大切だ。これが思いのほか難しくて、「あと5分だけ」と思いながらスマホを手放せずに30分経過していた夜が、正直なところ何度もある(これは小さな失敗談として、心のなかでそっとツッコミを入れている)。

快眠グッズも少しずつ取り入れた。
足裏からふくらはぎまで温熱ケアができるフットケアアイテム
を使い始めてから、布団に入ったときの足先のぬくもりが全然違う。冷えは眠りの大敵で、末端を温めることで全身の血流がよくなり、自然な眠りへと誘われる。

脳のリセットには、「書くこと」が思いのほか力を持っていた。眠る前に、その日あったことをノートに3行だけ書く。良かったこと、気になっていること、明日やること。それだけで、ぐるぐると頭の中を回っていた言葉たちが、紙の上に静かに降りていく感じがする。思考を「外に出す」ことで、脳のリセットが促され、ようやく頭が今夜のために休める準備を始める。

日本では、睡眠習慣だけを変えるのではなく、睡眠をより広範な健康やウェルネスに関する目標と融合して改善していくことに重点が置かれている。
睡眠の質を上げることは、翌朝の顔色や肌のうるおい、そして気持ちの安定にも、確かにつながっていく。

眠りを丁寧に扱うことは、自分を丁寧に扱うことだと思う。今夜も、お湯を沸かすところから始めよう。

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