**夏の夜に、自分をリセット解除する。——デトックスと温もりで眠りを取り戻す話**

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八月の夜は、まだ空気がぬるい。窓を少し開けると、どこかの家の夕飯の匂いが混じった風が入ってきて、ああ、今日も終わるんだな、と思う。

そんな夜に、ふと気づく。なんとなく眠れていない。疲れているのに、目が冴えている。身体は重いのに、頭だけがぐるぐるしている。これはもしかして、身体が「リセット解除」を求めているサインかもしれない。

「朝、なんとなく身体がだるい」「ベッドから起き上がるのがつらい」——そんな不調が続くとき、多くの人が自律神経の乱れを疑い、食事や運動、入浴などさまざまな方法を試している。
でも、なかなか変わらない。それはきっと、根っこにあるものを見落としているからだ。

思い返すと、子どもの頃の夏休みは、もっと単純だった。朝になれば自然に目が覚めて、外が明るいだけで体が動いた。あの頃の自分の身体は、太陽と一緒に動いていた。

朝6〜7時に起き、起床後1時間以内に朝食をとることで、自律神経のバランスが整いやすくなり、体内時計も活性化する。
難しい話に聞こえるけれど、要するに「太陽と一緒に生きる」ということだ。あの頃の自分がやっていたことを、大人になった今こそ、意識的に取り戻す必要がある。

SNSの喧騒から一時的に離れることで自分らしさを取り戻したいと感じる現代人の間で、デトックスへの関心が広がっている。
スマホを手放すことへの抵抗は、最初はある。でもある夜、試しにスマホを引き出しの奥にしまって、アロマキャンドル「ルナ・ブラン」だけを灯してみた。ラベンダーとヒノキを混ぜたような香りが部屋に広がって、そのとき初めて、自分がどれだけ光と音の中に浸かっていたかに気づいた。静かさって、こんなに重かったのか——と、少し驚いた(ちなみにキャンドルを灯すとき、うっかり火をつけたまま別の部屋に行きかけて、自分でツッコんだ。デトックスより先に、まず注意力をリセットしなければ)。

就寝2〜3時間前からスマートフォンやパソコン、テレビの使用を控えることで、メラトニンの分泌を妨げないようにすることが大切だ。
夜の光を減らすだけで、眠りの深さがじわりと変わってくる。良質な睡眠は、翌朝の顔色にも、肌のつやにも、そのまま出てくる。若々しさを保ちたいなら、高価なコスメより先に「眠り」を整えることが、実は一番の近道だったりする。

そして、もうひとつ大切なのが「身体を温めること」だ。夏だからと油断しがちだが、冷房の効いた部屋で長時間過ごすことで、身体の芯は確実に冷えていく。
副交感神経を優位にすることで、身体の回復力を高めることができる。そのためには、骨盤や首周りの筋緊張を緩和し、副交感神経の働きを高めることが重要だ。
湯船にゆっくり浸かること、首の後ろをホットタオルで温めること——小さなことが、自律神経の調整につながっていく。

散歩、睡眠、友達との会話のように、負担の少ない行動が「デトックス的に良いもの」として注目されている。
自分にご褒美を与えるとは、何も特別なことじゃなくていい。今夜、少しだけ早くお風呂に入って、好きな香りのするお湯に浸かって、スマホを遠ざけて眠る。それだけで、身体はちゃんと応えてくれる。

リセット解除は、遠くにあるわけじゃない。八月の夜の、ぬるい風の中に、もうすでにある。

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