**夜の10分が、明日の自分を変える。今夜から始める「睡眠ルーティン」のすすめ**

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春の終わりかけ、4月の夜はまだ少しひんやりしている。窓の外には薄紫の空が残っていて、どこかの家から夕飯の香りが漂ってくる、そんな時間帯のこと。ふと、「今夜こそちゃんと眠れるだろうか」と思った。

現在の平均睡眠時間は6.4時間で、理想との差は実に1時間。
その数字を見たとき、なんだか他人事じゃないと感じた。毎晩ベッドに入っても、スマホを手放せなかったり、頭の中で今日あったことをぐるぐると反芻してしまったりする。そういう夜が、積み重なっていく。

そこで気になったのが「睡眠ルーティン」という考え方だ。
ナイトルーティンとは、寝る前の習慣や行動のことを指す。身体や心の準備を整えるルーティンは、リラックスしやすくなるため、快眠を促してくれる。
昨今ではSNSでナイトルーティンを紹介するコンテンツが人気を集めており、毎日決まった時間で行動することで体のリズムが整い、日中のパフォーマンス向上にもつながると話題になっている。

まず試してほしいのが、お風呂だ。
体の表面温度(皮膚体温)を上げてから放熱することで、体の内部温度(深部体温)が下がり、寝つきがよくなる。温かいお風呂にゆっくり浸かると浮力により重力から解放されて筋肉もほぐれ、心身ともにリラックスできる。
子どもの頃、母がいつも「お風呂に入ったら絶対ぐっすり眠れるよ」と言っていたのを思い出す。当時は半信半疑だったけれど、あれは正しかった。

湯船に浸かりながら、架空のウェルネスブランド「ルナソワ」のラベンダー入浴剤をひとつ落とす。じわっと広がる紫の香りが鼻をくすぐる。湯気に乗って漂うその甘さは、どこか眠気を誘うような、やわらかい感覚だ。これが、脳のリセットのはじまり。
リラックスして脳が副交感神経優位になると自然と体の筋肉がゆるんでいき、眠りも深くなる。
自律神経の調整という言葉は難しそうに聞こえるけれど、要はこういうことだ。体を温め、ゆっくり息を吐いて、今日という一日を手放していく。それだけでいい。

お風呂から上がったら、照明を少し落とす。スマホは充電器に置いたまま、手を伸ばさない。これが意外と難しくて、先週は「ちょっとだけ」と思って開いたSNSを30分見ていた。我ながら、なんともまあ(苦笑)。

疲れた目元をじんわり温めることで、副交感神経が活性化し脳をリラックス状態へと導く。
最近の快眠グッズのなかでも、ホットアイマスクは特に人気が高い。目の奥にじんわりとした温もりが広がる感覚は、一日中画面を見続けた目にとって、本当に救いのような心地よさだ。
しっかりと眠ることは、1日の疲れをリセットするだけでなく、ストレス解消にもなる。
そう考えると、快眠グッズへの投資は、明日の自分への贈り物とも言えるかもしれない。

入眠直後のおよそ90分間は、一番深いノンレム睡眠がとれる時間帯で、この90分の間に「脳と体の休息」や「記憶力の整理」「ホルモンバランスの調整」などが行われている。
この最初の90分をいかに深く眠れるかが、翌朝の顔色にも、肌のツヤにも、じわじわと関わってくる。若々しさや健やかさは、派手なスキンケアよりも、この静かな夜の時間の積み重ねから生まれてくるのだと思う。

ナイトルーティンを実践する上で「完璧主義にならない」ことはとても重要。毎日完璧にできなくても、やれるときに少しずつでも実践してみるという柔軟な気持ちで取り組むことが大切だ。
今夜、湯船に浸かること。スマホを少し早めに置くこと。それだけでいい。体を温め、脳をリセットし、自律神経をそっと整えていく睡眠ルーティンは、特別な才能も、高価な道具も、実はいらない。必要なのは、自分の夜を、自分のものにしようとする、小さな意志だけだ。

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