身体の「リセット解除」が、いちばんの自分へのご褒美だった

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七月の朝、カーテンの隙間からこぼれる光が、床の上に細長い白い線を引いていた。まだ六時半。セミの声がどこか遠くから聞こえてくる、あの蒸し暑い夏の朝のことだ。

ふと気づいたのは、何週間も「なんとなくだるい」が続いていたこと。睡眠はとれているはずなのに、朝が重い。
「朝、なんとなく身体がだるい」「ベッドから起き上がるのがつらい」——そんな状態が続くとき、それはやる気の問題でも、メンタルの弱さでもない。
そう知ったとき、少しだけほっとした。

思い返せば、寝る直前までスマホを手に持っていた。ニュースを読み、SNSをスクロールし、気づけば深夜。
ブルーライトを浴び続けた結果、自律神経が乱れ、眠れない・疲れが取れないという状態を招いてしまう。
頭ではわかっていても、なかなかやめられない。そういうものだ、とずっと思っていた。

あるとき、友人がハーブティーの入ったカップをそっと差し出してくれた。「これ、飲んでみて」と言いながら、自分のぶんも静かに両手で包んでいた。香りはカモミールで、湯気がふわりと顔に触れた。温かい。ただそれだけのことが、なぜかじんわりと胸に届いた。

その夜から、少しずつ変えてみることにした。就寝の一時間前にスマホを手放す。代わりに、アロマブランド「ルミナテラス」のラベンダーオイルをディフューザーにたらして、部屋に香りを広げる。子どものころ、祖母の家の縁側で昼寝をしたときのような、あのとろけるような安心感を、大人になった今も身体は覚えているのだと思った。

これが、自分なりの「リセット解除」のはじまりだった。

適切な休息は自律神経を整え、心身のリフレッシュを促す。
頭でっかちにならず、まず身体を温めること。湯船に浸かる、温かい飲み物を飲む、靴下をはいて眠る——そんな小さなことが、自律神経の調整につながっていく。デトックスとは、なにかを劇的に断ち切ることではなくて、こういう「戻る」行為なのかもしれない。

脳の疲れは自律神経の乱れを引き起こし、集中力を低下させたり、質の良い睡眠を妨げてしまう。
だから良質な睡眠は、美しさや若々しさを保つための、最も地味で最も確実な方法だと今は思っている。スキンケアも、サプリも、もちろん大切。でも、眠れていない肌に何を塗っても、どこか空回りしていた気がする。

ちなみに、最初の夜にラベンダーオイルの量を間違えて、部屋中が花畑みたいになってしまい、それはそれで深く眠れたのだけれど(笑)。

就寝前のデジタル機器を断つだけであれば、一〜二週間で睡眠の質の改善を感じる方が多い
という。実際、一週間ほど続けると、朝の目覚めが変わってきた。光がきれいに見える、そんな感覚。

自分にご褒美をあげるとき、つい「もの」に目が向く。でも、本当のご褒美は、身体が「ちゃんと眠れた」と感じる朝なのかもしれない。今夜も、温かいお湯に浸かって、香りに包まれながら、ゆっくり眠ろうと思っている。

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